鉄脚【置き型タイプ】(三重県、Tさま)
鉄脚(置き型タイプ)を付けた桐たんす

3つに分かれる桐たんすを中台+鉄脚、上台+下台にして、ご家族で分けてお使いになられます。桐たんすに合わせて、置き型タイプの鉄脚を高さ15cmで製作しました。天板は取り外しができるので、またいつでも、三つ重ねの桐たんすに戻すことができます。この桐たんすだけは、捨てずに残して使っていきたいという思いで、60数年程前のお母さまの桐たんすを今回再生に出されました。引出しを開けたり、物をしまったりするたびに、お母さまとの懐かしい思い出を感じていただけるのではないかと思います。


鉄脚【四隅タイプ】(大阪府、Nさま)
鉄脚(四隅タイプ)を付けた桐たんす

3つに分かれる桐たんすを上台+鉄脚、中台+下台に分けてお使いになられます。お客さまのご希望で、四隅に取り付けるタイプの鉄脚を高さ20cmで製作いたしました。昔の脚付きテレビのようなレトロで、かわいらしい桐たんすになりました。また再び三つ重ねにしてお使いいただけます。この桐たんすは、可愛がってくれた富山の曾祖父母さまのもので、再生して大切に使っていきたいということでご依頼いただきました。台輪の裏には桐たんすとご家族にまつわる事柄が書かれ、墨で書かれた文字を見ると、購入された時の思いや歴史に少し触れることができ、当時の様子が伝わってくるようです。設置後には、「どこにも売っていないものだね」とお話されながら、ご家族で桐たんすをやさしく眺めておられました。


テレビ台、チェストと分けて(東京都、Wさま)
テレビ台とチェストに分けるアレンジを施した桐たんす

3つに分かれる桐たんすを上台+鉄脚にしてテレビ台に、中台+下台をチェストにしてお使いになられます。重いものを載せると、天板がたわんで引戸や引出しの開閉に支障が出るため、テレビ台になる上台には、補強のために取り外しのできる天板と引戸の中に衝立を製作しました。また、床でくつろいでテレビを見ても疲れないよう、鉄脚の高さは低めの5㎝で製作いたしました。60年程前のお母さまのお嫁入りの桐たんすを、このように暮らしの中で使いやすい形に再生する事ができ、とても嬉しく思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

金物を変えて(三重県、Nさま)
金物を変えた桐たんす

明治生まれのお母さまの桐たんすをどうしても捨てることができず、娘さまに使ってもらえるよう再生に出されました。仕上がり色や金物など一緒に相談させてもらい、じっくりと決めていただきました。元々付いていた金物は、箱引手と言われるもので、引出しの前面を引手に合わせて掘り加工して取り付けるものです。長年の使用で劣化が見られたため、今回、金物もせっかくなので新しくしたいと希望されました。新しい金物は、しっかりとして厚みがあり、落ち着いた程よい艶があり、仕上がりの色「時代茶」とも良く合うので、これからまた桐たんすとともに長くお使いいただけると思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

金物を変えて(三重県、Kさま)
金物を変えた桐たんす

長い間にわたり桐たんすの再生を考えておられ、近くにある当工房に再生依頼していただきました。30年程前、お父さまが一度再生に出されたそうで、その跡も見受けられ、大切にされてきたことが伺えます。その際に金物は黒塗装を施されていましたが、劣化も見られたため、今回新しい金物への変更を希望されました。仕上がりの色の「とのこ赤」に合う、程良い艶の上品な薄古美色の七宝透かしを選ばれました。木の香りと温もりを感じるお部屋で、これからまた桐たんすとともに長くお使いいただけると思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

引戸を扉に(東京都、Hさま)
引戸を扉にリメイクした桐たんす

3つに分かれる桐たんすを2つに分けてお使いになられます。上台+下台は、ご家族のアルバムや着物を収納されるということで、使いやすいよう上台の引戸を扉にリメイクしました。 また、妹さまは上台のリメイクによって使われなくなる小引出しの再利用をお考えになり、新たに小引出し箱を製作いたしました。中台はリビングに置いて普段使いの鉄脚付きのチェストとしてお使いになられます。使い方に合わせて、このような色々な形に再生することができ、とても嬉しく思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす