時代ねず(三重県、Kさま)
時代仕上げ(ねず)の桐たんす

ご友人から譲り受けられたのを機に今回再生に出されました。100年程前のもので、大阪のご友人の曽祖母さまの桐たんすだそうです。お選びになった「時代ねず」は、元々付いていた民芸調の金物ともよく合い、落ち着いた重厚感のある桐たんすになりました。再生前は見えない部分に虫食いなどの損傷がありましたが、材を張り替え、傷んだ引手の部品も新しいものに交換しましたので、これからまた長くお使いいただけると思います。同じく譲り受けられた朱色の帯を桐たんすの上にと考えておられ、設置した後に飾って見せていただきました。帯を準備して、直るのを楽しみに待っていてくださり嬉しく思いました。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

時代ねず茶(神奈川県、Tさま)
時代仕上げ(ねず茶)の桐たんす

奈良のご実家にあった60年程前のお母さまのお嫁入りの時の桐たんすです。きれいになれば、着物をしまいたいという事で再生に出されました。仕上がりの色は、馴れ親しんだ現在の雰囲気に近い色という事で、見本板と桐たんすを見比べながら、「時代ねず茶」を選ばれました。一度削り直しされた跡が見受けられ、前面に張られた桐材が部分的に薄くなっていました。薄い部分を新しい桐材に張り替え、焼いて仕上げました。時代仕上げは経年による色の変化が少ないのが特徴でもあり、これからも以前の桐たんすの面影を感じながら、長くお使いいただけると思います。着物を丁寧に整理してしまわれているのを拝見し、桐たんすも喜んでいるようで嬉しかったです。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

時代茶(東京都、Oさま)
時代仕上げ(茶)の桐たんす

モダンな金物とシャクリ面が取られた扉や棚板が特徴的な桐たんすです。すっきりとした印象の桐たんすですが、「時代茶」にしたことで、柔らかな木目が美しく映え、金物との相性も良く、優しい雰囲気になりました。この桐たんすは奈良のお祖母さまのもので、他にも対で整理たんすや大開のたんすなどがあり、それぞれご家族で形見分けをされ、受け継がれます。早速着物をしまわれたと伺い、この桐たんすもお孫さんとの新たな暮らしが始まり、喜んでいることと思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

時代白(長野県、Oさま)
時代仕上げ(白)の桐たんす

この桐たんすは、お母さまが着物を入れて愛用されていたもので、使えるようになるか分からないけれど、捨てられない大切なものだからという思いでご自宅まで運ばれ、再生を依頼されました。3つに分かれる桐たんすを上台は鉄脚に載せてリビングに、この中台+下台は和室に置いて、お母さまの着物を収納できるように考えられ、仕上がりの色などもそれぞれ違う色を選ばれました。また、桐たんすと一緒にあった小引出し箱も再生されました。「時代白」は、焼き桐の木目に純白のとのこが映えコントラストが美しいです。見本板を一目で気に入っていただき、「時代白」に決められました。お届け設置後、和室に入ると、時代白の桐たんすとともに、窓からは白樺の清々しい木立が目に入り、お母さまの桐たんすも居心地がよさそうで、とてもしっくりとしていたのが印象的でした。

作業の内容と作業が完了した桐たんす

時代赤(東京都、Sさま)
時代仕上げ(赤)の桐たんす

この桐たんすは、お母さまの形見の品であることや、付いている金物も貴重な珍しいものなので、この金物が使えるのであれば、直して手元に置いておきたいということで再生されました。「時代赤」は比較的小ぶりな桐たんすと相性が良く、可愛らしさが増しました。民芸調の金物とも良く合い、前板の木目もやわらかな風合いになり、この桐たんすの持ち味を再び活かすことができ、とても嬉しく思います。四隅タイプの鉄脚も取り付け、以前とはまた違った使い方を楽しんでいただけると思います。

作業の内容と作業が完了した桐たんす